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精密根管治療

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精密歯科治療とは

高度な技術や新しい治療機器を駆使して行う治療を指します。

正確性・安全性が高まる精密な処置で、主に、歯茎の切開・縫合など口腔外科で行われる小手術、インプラント治療・根管治療・歯周病の外科的治療などで用いられます。

患者さまの状態によっては、一般歯科でも活用します。小さな部分を確認できたり取り残しをなくしたりと、軽度な症状でも治療のレベルを高めることにつながっています。

さまざまな検査によって患者さまの口腔内を正確に把握し、適切な治療計画を立て、丁寧に治療を進めます。

歯科治療の「修復サイクル」を断つために

歯科治療の「修復サイクル」を断つために

歯科治療で歯を削ったり、そこに詰め物や被せ物をしたりを繰り返すことで、自分の歯は時間をかけてどんどん失われていきます。最初に治療したときから約18年後には、その歯を完全に失う確率が高いこともわかっています。 この「修復サイクル」の間隔を長くし加速させないためには、虫歯や歯周病の治療で削ったり抜いたりすることを極力防ぎ、質の高い治療と予防への取り組みが不可欠です。 当クリニックでは精密歯科治療の実践で、虫歯の再発や歯周病の進行を防ぎ、負のサイクルを断つことに力を尽くしています。

マイクロスコープを使用した精密歯科治療

福岡MDデンタルオフィス西新では、患者様により精密で安全な歯科治療を提供するために、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を導入しています。
歯科治療は、虫歯の細かい部分を削ったり、複雑に入り組んだ歯の根の神経を処置したりと、非常に繊細な作業が求められる分野です。従来の治療では、肉眼で確認できる範囲には限界があり、歯科医師の経験や感覚に頼った治療になりがちでした。
限界ではマイクロスコープを活用することで、肉眼では見えにくい限界まで拡大して確認できるため、治療の精度を徹底的に高めることが可能となりました。その結果、治療の成功率が向上し、治療後の再発リスクを大幅に軽減していることにつながっています。
アメリカでは、歯の根の治療(根管治療)を専門的に行っている際には、マイクロスコープを使った治療が義務化されるほど、その重要性が認識されています。しかし、日本国内ではマイクロスコープを導入している歯科医院の割合はまだ約10%程度と低く、普及が進んでいないのが現状です。
これまで再発を繰り返してきた方や、「治療が難しい」と他院で診断された方、また、より正確で質の高い歯科治療をお望みの患者様は、ぜひかなりのマイクロスコープによる精密治療をご検討ください。

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)とは

マイクロスコープとは、歯科治療専用に開発された医療用顕微鏡のことです。肉眼では確認が難しい小さな患部を、最大30倍という高倍率で拡大してみることができる精密機器です。
マイクロスコープを使うことで、小さな虫歯や複雑な形状をした歯の根(神経)の内部など、従来の肉眼による治療では間違えてしまう可能性のある箇所までしっかりと確認できます。
また、マイクロスコープは歯の根の治療(根管治療)をはじめとして、歯周病治療、補綴治療(被せ物・詰め物)、審美歯科治療、さらに口腔外科など、精密さが求められる多様な治療分野において非常に重要な役割を担っています。
福岡MDデンタルオフィス西新では、このマイクロスコープを導入し、より安全で精密な治療を患者様にご提供しております。お口の健康や治療についての不安がございましたら、ぜひお気軽にどうぞ。

マイクロスコープを使用するメリット

高精度な治療が行える

肉眼では捉えきれない患部を拡大して正確に把握できるので、精密な診断や治療が行えます。

歯の削りすぎを防ぎ、負担を軽減

視野を拡大することで、健康な歯を削ることなく、悪い部位のみを削ることができるので削る量を最小限に抑えられます。歯は削れば削るほど寿命が短くなってしまうため、健康な歯をできるだけ残すことにより、歯を長持ちさせることができます。

再発のリスクを抑えることができる

肉眼で治療を行った場合、むし歯の取り残しや根っこの中の汚染物質の取り残し、歯石の取り残しなど見逃してしまう可能性がありますが、マイクロスコープを使用することにより小さな病変も見落とさず適切な治療が行えるため、治療の再発のリスクを軽減することができます。

マイクロスコープを使用した歯科治療について

むし歯治療

歯を削る治療の際にマイクロスコープを使うことで、必要以上に歯を削ってしまうリスクを抑え、健康な歯質を最大限に保存することが可能です。マイクロスコープによって、肉眼では危ない初期段階の小さな虫歯も早期に発見できるため、早期に治療を行うことで歯への負担を早めることができます。
また、被せ物や詰め物(補綴物)を装着する治療の際にも、マイクロスコープを置くことで隙間やズレのない精密な治療が可能となります。そのため治療後の虫歯の再発やトラブルのリスクを大きく重視できます。
福岡MDデンタルオフィス西新では、患者様の大切な歯を守り、長期的な口腔内の健康を守るためにマイクロスコープを活用した精密な治療をご提供しています。歯のことでお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

重度歯周病

歯周病治療においては、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)の奥深くにこだわった歯石や細菌を完全に解決することは、肉眼だけでは非常に難しい処置です。
しかし、福岡MDデンタルオフィス西新ではマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使うことで、歯周ポケットの深い部分や歯根に付着した歯石、さらには細菌をしっかりと確認しながら確実に除去することができます。そのため、歯周病治療の効果が向上し、症状の改善だけでなく再発予防にも高い効果を発揮します。
マイクロスコープを使った精密な歯周病治療により、患者様のお口の健康を長期的に守ることが可能になりますので、歯周病でお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。

詰め物・被せ物治療

歯の詰め物や被せ物を入れる際、肉眼での治療では歯と修復物の間にごくごく小さな隙間から細菌が侵入すると、治療を行った後に虫歯が再発し、症状が起こるリスクが生じます。
福岡MDデンタルオフィス西新では、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を導入し、精密な治療を行っています。マイクロスコープを使うことで患部を最大30倍以上に拡大し、歯と修復物の隙間をミリ単位以下で正確に確認・調整することが可能です。そのため、詰め物や被せ物を隙間なく装着でき、再発のリスクを大幅に考慮することができます。
さらに、隙間なく装着することで、見た目の自然さ(審美性)も向上し、詰め物や被せ物の耐久性も問題あります。

精密根管治療

歯の内部には「根管(こんかん)」と呼ばれる、とても細く複雑に枝分かれした管があります。この根管の中には、歯の神経や血管が通っていて、歯に栄養を届けたり、温度や痛みを感じるための重要な役割を果たしています。まさに歯の命を支えるパイプラインのような存在です。

しかし、この根管に虫歯菌や細菌が入り込むと、神経や血管が炎症を起こし、次のような症状が出ることがあります。

 

・ズキズキと続く強い歯の痛み

・冷たいもの・熱いものがしみる

・噛んだときの痛みや違和感

・歯ぐきの腫れや膿が出る

・重症化すると顎の骨や全身に炎症が広がり、発熱や倦怠感を伴う

 

このような状態を放置すると、歯そのものを失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすリスクがあります。

「歯の内部を徹底的に掃除する治療」=根管治療

根管治療は、細菌に感染した神経や組織を取り除き、根管内部を徹底的に洗浄・消毒したうえで、薬剤を詰めて密閉する治療です。
いわば「歯の内部の大掃除」とも言える処置で、細菌の再侵入を防ぎ、歯を長く機能させるために欠かせません。

このため根管治療は、「歯を残す最後の砦」とも呼ばれています。

抜歯を選ぶ前に知ってほしいこと

もし歯を抜いてしまうと、その後はブリッジ・入れ歯・インプラントといった治療で噛む機能を補う必要があります。これらの治療も有効ではありますが、

 

・費用や治療期間が大きくかかる

・周囲の健康な歯や顎の骨に負担がかかる

・メンテナンスの手間や将来的なリスクがある

・といったデメリットがあります。

 

一方で、根管治療により自分の歯を残すことができれば、噛み心地や自然な見た目を保ちながら、将来的な治療リスクも減らせるのです。

精密根管治療で成功率をさらに高める

従来の根管治療は肉眼で行われることが多く、細く複雑な根管の奥まで処置するのは非常に困難でした。そのため、どうしても感染源が残ってしまい、再発のリスクが高いのが課題でした。

そこで当院(福岡MDデンタルオフィス西新)では、以下のような先進的な設備を導入しています。

 

・マイクロスコープ(歯科用顕微鏡):
肉眼の20〜30倍に拡大し、根管の奥まで見逃さず処置可能

・CT撮影:
三次元的に根管の形態を把握し、複雑なケースでも正確に対応

・ラバーダム防湿:
治療部位を隔離して唾液や細菌の侵入を防ぎ、治療成功率を大幅に向上

 

これらを駆使することで、

・感染源の取り残しを防ぐ

・再発リスクを大幅に低減できる

 

「抜歯しかない」と言われた歯を残せる可能性があるといった成果を得られます。

根管治療のよくあるご質問(FAQ)

Q1. 福岡市で根管治療は保険で受けられますか?

はい、福岡市内の多くの歯科医院で根管治療は健康保険が適用されます
前歯であれば自己負担額はおおよそ 5,000円前後、奥歯では 1万円前後が目安です(3割負担の場合)。

ただし、保険診療では使用できる器具や方法に制限があるため、再発リスクがやや高めになる傾向があります。
「最低限の処置で費用を抑えたい」という方には保険治療が向いていますが、長期的に歯を残したい方には精密根管治療(自費診療)をおすすめするケースがあります。

Q2. 保険と自費の費用差は?

根管治療には大きく分けて3つのパターンがあります。

 

・保険診療の根管治療

前歯:約5,000円前後

奥歯:約1万円前後

特徴:費用を抑えられるが、再発リスクはやや高い

・保険+自費オプション

保険費用 + 1回あたり 5,500〜11,000円程度

特徴:保険診療をベースに、マイクロスコープやラバーダムだけ自費で追加できる

・完全自費の精密根管治療

前歯:5〜8万円

小臼歯:8〜12万円

大臼歯:12〜20万円以上

特徴:マイクロスコープ・CT・ラバーダムをフル活用し、再発リスクを大幅に低減

 

費用差はありますが、歯を長く残せる可能性が高まる点から、福岡市内でも「自費での精密根管治療」を選ぶ方が増えています。

Q3. 精密根管治療はなぜ保険が効かない?

日本の保険診療は「全国一律で最低限の治療を、誰もが受けられるようにする制度」です。そのため、マイクロスコープやCTなどの高額な設備を使った治療は、現行の保険制度ではカバーされていません。

アメリカでは根管治療でマイクロスコープ使用が標準化されていますが、日本ではまだ普及率が低く、保険の適用外となるため「自由診療(自費診療)」として扱われています。

当院では、患者さんの希望に応じて保険診療と自費診療の両方を提案し、比較しながら最適な方法を一緒に選ぶようにしています。

Q4. 他院で「抜歯」と診断された歯も、福岡市で精密根管治療を受ければ残せますか?

必ず残せるわけではありませんが、精密根管治療によって「抜歯しかない」と言われた歯が残せたケースは少なくありません

特に以下のような場合に有効です:

・根管が細くて複雑なため、従来の治療では処置しきれなかった

・被せ物の下に炎症が再発している

・過去の治療で感染源が取り切れていない

 

マイクロスコープとCTを併用することで、従来見逃されていた感染源を確認し、徹底的に除去できます。
「もう抜くしかない」と思う前に、セカンドオピニオンとして精密根管治療に対応できる医院に相談することをおすすめします。

Q5. 治療後に再発することはある?

はい、残念ながら根管治療後でも再発する可能性はあります。その理由は次の通りです。

 

・根管が非常に細く複雑で、感染源を完全に除去できなかった

・被せ物と歯の間に隙間ができ、細菌が再侵入した

・歯にヒビ(歯根破折)が入っていた

 

ただし、マイクロスコープ・CT・ラバーダムを用いた精密根管治療では、再発リスクを大幅に減らすことが可能です。
再治療でも歯を残せるケースがありますので、違和感があれば早めに相談することが大切です。

マイクロスコープ

「マイクロスコープ(歯科用のデジタル顕微鏡)」を用いた治療です。

マイクロスコープを導入している歯科はまだ稀少で、国内普及率は5~10%といわれています

治療の精度を大幅に高める機器ですが、使う歯科医師にも高い技術力が求められます。

当クリニックでは、熟練の口腔外科医がその特徴を十分に活用し、信頼度・満足度の高い治療をご提供しています。患者さまにとっては、歯を削る量が最小限で済んだり、歯を抜くことを回避できたりと、天然歯を残すことにもつながっているのです。

メリット

  • 肉眼の3~20倍に拡大でき、精密な診断や治療を可能にする。
  • 補綴物の精度をあげ、噛み合わせを向上できる
  • インプラント埋入や人工歯の装着が適切にできる
  • 歯肉の切開や縫合が精密・安全にできる。
  • 歯を削る量が必要最小限に抑えられる。
  

デメリット(リスク)

  • 自費診療となるため、保険診療に比べて費用が高額になる場合があります。
  • 精密な治療を行うため、1回の治療時間が長くなる傾向があります。
  

ラバーダム

根管治療などの歯科治療において、治療する歯を隔離するために使用されるゴム製のシートです。口腔内を清潔に保ち、治療の成功率を高めるために重要な役割を果たします。
治療期間 2ヶ月程度
※歯の状態や根管の複雑さにより異なります
治療回数 2回~4回程度
※歯の状態や根管の複雑さにより異なります
費用(税込) 1回あたり5,500円~11,000円程度
※歯の状態や根管の複雑さにより異なります

メリット

  • 唾液や細菌の侵入を防ぎ、根管内の無菌状態を保つことで、治療の成功率を高めます。
  • 治療する歯を明確に隔離することで、より精密な治療が可能になります。
  

デメリット(リスク)

  • 保険診療に比べて費用が高くなります。
  • ラバーダムの装着には、ある程度の時間がかかります。
  

ダイレクトボンディング

歯科用プラスチック(コンポジットレジン)を歯に直接盛り付けて、歯の形態や色調を修復する治療法です。
治療期間 1日
※治療範囲や本数によって異なります
治療回数 1回
※治療範囲や本数によって異なります
費用(税込) 22,000円~110,000円程度
※治療範囲や本数によって異なります

メリット

  • 審美性に優れている: 天然歯に近い色調や透明感を再現でき、美しい仕上がりが期待できます。
  • 最小限の切削で済むため、歯への負担を軽減できます。
  

デメリット(リスク)

  • 保険診療に比べて費用が高くなります。
  • 強い力が加わるとダイレクトボンディングが破折してしまう可能性があります。